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人を刺すハチ

ハチの攻撃・ハチ刺されについて

私たちが知っているメジャーな種類のハチは、お尻についた強力な毒針で攻撃をしかけてきます。この針で刺してくる行為は、ハチの代名詞とも呼べるほどです。

ハチの攻撃やハチ刺されについて、攻撃をしかける理由やハチ刺されへの対処法について解説していきます。

特に攻撃的なのがスズメバチ

何度でも刺せる強力な毒針

毒針で刺してくるハチの中で、特に攻撃的なことで知られているのがスズメバチです。そのため、スズメバチは私たち人間にとって、かなり危険なハチだと言えます。

スズメバチが攻撃的な理由の一つに、何度でも毒針を刺すことができる点が挙げられるでしょう。ミツバチであれば基本的に一度針を刺すと、二度目は刺せません。しかし、スズメバチの場合は針が抜けることが無いため、何度でも刺すことが可能です。

針で刺すことへのリスクが無いため、ためらいなく攻撃できる。そうなると、必然的に攻撃性は上がるのは当然だと言えますよね。

性格も凶暴なものが多い

スズメバチは体の作りが攻撃性の高さに関係しているだけではなく、性格の面でも凶暴である種類が多いのも特徴です。

例えば、ミツバチであれば単純に接触する程度では人間を襲うことはありませんが、スズメバチの場合は人間を見かけるだけで敵としてロックオンすることがあります。攻撃の標的になると、こちらに悪気がなかったとしても、無情にその針を刺してきます。

性格的に穏やかなハチであれば、まだ共存の余地はあります。しかし、スズメバチの場合は近寄るだけで攻撃をしかけてくるため、十分な距離を取ったり駆除をしたりする必要性があります。

ハチが人を刺す理由

自分たちの巣を守るため

ハチは無闇矢鱈に人を刺してくるわけではありません。ハチも好奇心だけで人間を刺している暇は無いため、ハチが刺してくるのは、それなりに十分な理由があります。

人を刺してくる一番大きな理由であるのが、自分たちの巣を守るためです。ハチの巣には産卵を行っている女王蜂と、そこから生まれた幼虫がたくさんいます。その巣に危害を加えられることは、自分の子孫を残す上で重大な危機となるため、ハチは全力でそれを防ごうとします。

多くの生き物が子供を最優先に考えるように、ハチもまた自分の身に代えてでも巣や子孫を守るために、必死で攻撃をしてくるのです。

刺されやすい条件を満たしている場合

ハチが攻撃をする理由は巣などを守るため、敵となる人間を刺すことです。この敵として見なされる点については、実は幾つかの条件があります。その条件を満たした場合、よりハチに刺されやすくなります。

その条件としては、強い香りやハチに見つかりやすい色を身につけていることが挙げられます。香水をつけていたり、汗をかいて体臭がきつかったりするとハチは人間の存在を察知しやすいですし、黒い色の服などを着ていても、ハチに見つかりやすいです。

これらの条件を満たした状態でハチに近づいてしまうと、すぐさま敵であると判断されて、刺される対象となってしまいます。ハチに刺された時にやるべきことは何?

安全な環境を整える

もしもハチに刺されてしまった時は、どのような行動を取るべきなのでしょうか。それについて、まず行うべきなのは、安全な環境を整えるということです。

ハチの種類によっては、一度刺しても再び刺してきたり、他のハチが襲ってきたりすることがあります。ですので、ハチがいる場所から避難することが立て続けに被害を受けるリスクを防げます。

そして安全な環境に避難できれば、横になり、安静にしましょう。このタイミングで症状が酷いようであれば、人命に関わることもあるため、救急車を呼ぶことも検討するべきです。

医療的処置を行う

医療機関にかかる前にも、できるだけ自分で医療的な処置を行っておくことも大切です。個人でもできる医療処置について紹介しましょう。

まず、毒針に刺されてしまった患部について、毒針を抜いたり、毒を吸い出したりしてそれ以上毒が体に入らないようにします。ただし、口で毒を吸うのではなく、指で摘む、専用の吸い出し器具を使うなどがおすすめです。

そして、患部を冷やしたり抗ヒスタミン系の蜂毒に効くタイプの軟膏を塗るなどしておきましょう。この処置をするだけで、患部の腫れがましになり、刺されたことによる体調の変化からの回復も早くなります。これらの処置をしたとしても、十分ではありません。そのため、自分で処置をした上で、必ず医療機関での診察や専門的な医療処置を受けてください。

まとめ

ハチは自分たちの巣や子孫を守ることに必死です。そのため、私たち人間も、ハチに近づけば攻撃をされるターゲットになってしまいます。

また、仮にハチの攻撃を受けてしまったとすれば、そのまま放置はせずに自分で適切な処置を行ってから医療機関に受診するようにしましょう。

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